釈迦。
2023.04.09
本日4月8日はお釈迦様の誕生日です。
お釈迦様とは言わずと知れた仏教を開祖された方で、今から約2,500年ほど前北インドに生まれました。
教科書なんかは「ガウタマシッダールタ」なんて書いてありますが、良く「仏陀」という方もいます。
ただし『仏陀』とは本来「目覚めた人」という意味があり修行僧なんかを仏陀と呼んでいましたがいつしか釈迦を仏陀と呼ぶようになったそうです。
お気づきだとは思いますが「仏教」という名前はこの「仏陀」からきています。
ところで皆さん、今ここに出てきた3つのワード。
釈迦・インド・仏教でふと気になることはありませんか?
そうです。
インドで生まれた釈迦の仏教ですがインドはヒンドゥー教というイメージはありませんか?
実際に現在のインドではヒンドゥー教徒が80%イスラム教徒が14%残りの6%がいくつかの宗教で分け合っています。
そして仏教ですがなんと全体の0.6%しかありません。
インドで生まれたはずの仏教なのになんで。。。
という疑問が沸いてきます。
今日は4月8日です。
その謎を極々簡単ではございますが説明致しましょう。
お釈迦様が仏教を開祖したのが今から2,500年前、その頃インドではバラモン教が主として存在していました。
バラモン教がどんな宗教なのかと言うとこれも簡単に説明致しますと、自然自然自然です。
古来の日本でもあったように神のお告げが〜生贄が〜ってやつです。
そしてこの生贄というのが牛が主だったそうです。
当時のバラモン教のカーストのトップであるバラモン達が牛を差し出せというと民はそれに逆らうことが出来ませんでした。
せっかく育てた牛Aや牛Bが簡単に没収されてしまうのです。
たまったもんじゃありませんよね。
そこで仏教の登場です。
仏教の基本は殺生の禁止です。
民は仏教に改宗することによって簡単に仏教を盾に牛Aや牛Bを守ることが出来たのです。
そんな噂が流れると瞬く間にインド中に仏教が流行したのも言うまでもありません。
さ、ここでおもしろくないのがまさにバラモン教のお偉い方々。
このままじゃいかんと試行錯誤します。
よし、こうなったらもっと楽なものに変更しよう!といって作り上げたのがヒンドゥー教です。
元バラモン教のお偉いさんたちは町中に像を建てまくったのです。
みなさん!この像を拝むだけで幸せになれますよ!
こんな感じでしょうか。
かくいう仏教はというと、牛Aや牛Bたちを守れたのはありがたかったのですがなんせ厳しかったのです。
厳しい戒律と修行の日々。
もちろん民は少しずつヒンドゥー教に魅了されてしまいます。
しかしそれを黙って指を咥えて見ている仏教ではありません。
そんな厳しい戒律と修行を取っ払って「大乗仏教」となるものを作り上げます。
これもヒンドゥー教と同じで生阿弥陀仏〜と唱えるだけで極楽浄土に行けると言うとってもシンプルなものでした。
こうなっては宗教の戦国時代突入です。
そして最終どちらが勝ったのか?
結果はご存知の通りヒンドゥー教なのですが、その理由というのが「楽しい宗教」だからなのです。
ヒンドゥー教は楽しく踊って歌いながら布教を進めていったのです。
インド映画がすぐに歌って踊り出すのもこれで納得ですね。
陽気なインド人の方々にはこれが受けたのでしょう。
こうして長らく続いた宗教戦争に終止符が打たれたのは約1,000年が経った頃でした。
余談にはなりますがその後入ってきたイスラム教は偶像崇拝を禁止しているためにそこで完全に仏教は根絶やしされたというのはまた別の機会にお話ししましょう。